PSAが高いのにMRIで異常なしと言われたら? 前立腺がんは否定できる?その後の検査について|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

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コラム

PSAが高いのにMRIで異常なしと言われたら? 前立腺がんは否定できる?その後の検査について|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

 

健康診断や人間ドックでPSA高値を指摘され、前立腺MRIを受けたものの、

「MRIでは特に異常はありませんでした」

と言われることがあります。

この結果を聞いて、

「では、前立腺がんではないということですか?」

と安心される方も多いと思います。

しかし、MRIで異常が見つからなかったからといって、前立腺がんを100%否定できるわけではありません。

一方で、MRIで異常がない方すべてに前立腺生検が必要というわけでもありません。

現在の前立腺がん診療では、MRIの結果だけではなく、PSAの値や前立腺の大きさ、PSAの推移、家族歴などを総合して、その後の方針を判断します。

前立腺MRIでは何を調べているのでしょうか?

  

前立腺MRIは、前立腺の中に「臨床的に重要な前立腺がん」が疑われる部分がないかを調べる検査です。

MRIでは、前立腺の中の異常を画像として詳しく確認し、前立腺がんが疑われる場所があるかを評価します。

現在では、PSA高値などから前立腺がんが疑われる場合、前立腺生検を行う前にMRIを撮影することが標準的な診療の一つとなっています。

MRIで異常がなければ前立腺がんはありませんか?

残念ながら、MRIだけで前立腺がんを完全に否定することはできません。

MRIは臨床的に重要な前立腺がんを見つけるために非常に有用な検査ですが、小さながんやMRIでは分かりにくいがんが存在することがあります。

そのため、

「MRIで異常なし=絶対に前立腺がんではない」  という意味ではありません。

ただし、MRIで異常がなく、その他の検査結果からも前立腺がんの可能性が低いと判断できる場合には、すぐに前立腺生検を行わず、PSAを定期的に確認しながら経過を見ることがあります。

MRIが正常でも生検が必要になることがあります

MRIで明らかな異常がなくても、前立腺がんの可能性が十分に残っている場合には前立腺生検を検討します。

その判断で重要になるのが、

✅PSAの値
✅これまでのPSAの推移
✅前立腺の大きさ
✅PSA density(PSA密度)
✅診察所見
✅前立腺がんの家族歴

などです。

これらを総合して判断します。

PSA density(PSA密度)とは?

PSA densityは、

「PSAの値を前立腺の大きさで割った値」

です。

例えば、同じPSA 5.0 ng/mLでも、

前立腺が非常に大きい方と、小さい方では、前立腺がんの可能性が同じとは限りません。

前立腺肥大症があると、がんがなくてもPSAが高くなることがあります。

そのため、PSAの値だけではなく、前立腺の大きさを考慮したPSA densityも、生検が必要かどうかを判断する重要な材料になります。

MRIで「PI-RADS」という言葉を見たら

前立腺MRIの結果には、「PI-RADS(パイラッズ)」という評価が書かれていることがあります。

これは、MRIで前立腺がんが疑われる程度を1から5の段階で評価する方法です。

一般的には、

PI-RADS 1~2:前立腺がんの可能性が低い
PI-RADS 3:判断が難しいが可能性はある
PI-RADS 4~5:前立腺がんが疑われる

という考え方になります。

ただし、PI-RADSの数字だけで前立腺がんの有無が決まるわけではありません。

PSAやPSA density、年齢、家族歴などを含めて総合的に判断します。

MRIで異常なしと言われた後はどうすればいい?

MRIで明らかな異常がなく、前立腺がんの可能性が低いと判断された場合には、定期的なPSA検査による経過観察を行うことがあります。

経過観察中に、

▶PSAがさらに上昇する
▶PSAが高い状態が続く
▶PSA densityが高くなる
▶診察で異常が見つかる

などがあれば、MRIの再評価や前立腺生検を改めて検討します。

大切なのは、

「MRIが正常だったから、もう一生検査しなくてよい」

と自己判断しないことです。

PSAが下がれば安心ですか?

PSAは一時的に上下することがあります。

再検査でPSAが下がることもありますが、PSAが下がったという事実だけで、その後の経過観察が不要になるとは限りません。

過去からのPSAの推移や前立腺の大きさなどを確認しながら、どの程度の間隔でPSAを測定するかを決めます。

前立腺生検は全員に必要ではありません

以前は、PSAが一定の値を超えると前立腺生検を行うという考え方が中心でした。

現在では、PSAだけで生検の必要性を判断するのではなく、MRIなどを利用して「本当に生検が必要な方」をできるだけ適切に選択する方向へ診療が進んでいます。

MRIで異常がなく、前立腺がんの可能性が低いと判断できる場合には、生検を行わず経過観察を選択できることがあります。

一方で、MRIが正常でも前立腺がんの疑いが十分に残る場合には、生検を検討する必要があります。

当院ではMRIの結果を含めてPSA高値を評価します

ゆきがや泌尿器クリニックでは、健康診断や前立腺がん検診でPSA高値を指摘された方のご相談に対応しています。

当院では、

✅PSAの再検査
✅これまでのPSA値の確認
✅尿検査
✅超音波による前立腺の大きさの評価
✅PSA densityを含めたリスク評価
✅前立腺MRIが必要かどうかの判断
✅連携医療機関で撮影したMRI結果の確認
✅前立腺生検が必要かどうかのご相談

などを行っています。

MRIで「異常なし」と言われた方でも、

「本当に生検をしなくて大丈夫なのか」
「今後PSAをどのくらいの間隔で調べればいいのか」
「PSAが上がり続けていて心配」

という場合は、お気軽にご相談ください。

まとめ

前立腺MRIは、前立腺がんの診断に非常に重要な検査です。

しかし、MRIで異常がないからといって、前立腺がんを完全に否定できるわけではありません。

一方で、MRIが正常な方すべてに前立腺生検が必要なわけでもありません。

大切なのは、

▶PSA
▶前立腺の大きさ
▶PSA density
▶MRI所見
▶PSAの推移
▶家族歴

などを総合して判断することです。

健康診断でPSA高値を指摘された方や、MRIで異常なしと言われたものの今後の方針に不安がある方は、当院へご相談ください。

PSA高値について詳しく知りたい方は、「健康診断でPSAが高いと言われた方へ」のページもあわせてご覧ください。