PSAが高いと言われたら前立腺がん?再検査からMRIまでの流れ|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

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コラム

PSAが高いと言われたら前立腺がん?再検査からMRIまでの流れ|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

健康診断や人間ドックで「PSAが高い」と指摘されると、前立腺がんではないかと不安になる方も多いと思います。

しかし、PSAが高いからといって、すぐに前立腺がんと診断されるわけではありません。

PSAは前立腺がんの早期発見に役立つ大切な検査ですが、前立腺肥大症や前立腺の炎症などでも上昇することがあります。

大切なのは、PSAの数値だけで判断せず、これまでの数値の変化や前立腺の状態などを確認し、必要な検査を順番に進めることです。

PSAとはどのような検査ですか?

PSAは「前立腺特異抗原」と呼ばれるタンパク質です。

前立腺で作られており、ごく一部が血液の中に取り込まれます。採血によって測定できるため、前立腺がんを早期に発見するための検査として広く利用されています。

ただし、PSAは前立腺がんだけに反応する検査ではありません。

そのため、PSAが高いという結果だけで、前立腺がんの有無を確定することはできません。

PSAが高くなる原因

PSAが高くなる主な原因には、次のようなものがあります。

✅前立腺がん
✅前立腺肥大症
✅前立腺炎などの炎症
✅尿が出せなくなる尿閉
✅尿道カテーテルの挿入など、前立腺や尿路への物理的処置

PSAの値は一時的に変動することもあります。

そのため、初めてPSA高値を指摘された場合には、採血時の状況やこれまでの検査結果を確認し、必要に応じて再検査を行います。

PSAが高いと前立腺がんなのでしょうか?

PSA高値は前立腺がんを疑うきっかけの一つですが、PSAが高い方すべてに前立腺がんが見つかるわけではありません。

一方で、初期の前立腺がんは自覚症状がほとんどないことがあります。

排尿に問題がない方でも前立腺がんが見つかることがあるため、「症状がないから大丈夫」と考えてPSA高値を放置することはおすすめできません。

泌尿器科では、PSAの値だけでなく、次のような情報を総合して前立腺がんの可能性を評価します。

▶年齢
▶過去からのPSAの変化
▶前立腺の大きさ
▶前立腺がんの家族歴
▶前立腺MRIの結果

PSAはいくつから精密検査が必要ですか?

PSA 4.0 ng/mLは、精密検査を検討する一般的な目安の一つです。

ただし、4.0 ng/mL未満なら前立腺がんが絶対にない、4.0 ng/mL以上なら前立腺がんである、という意味ではありません。

年齢によって用いられる基準が異なる場合があり、PSAの上がり方や前立腺の大きさなども判断材料になります。

一回の数値だけを見て結論を出すのではなく、その方の背景を含めて評価することが大切です。

PSA高値を指摘された後の検査の流れ

PSA高値が見つかった後、すべての方がすぐにMRIや前立腺生検を受けるわけではありません。

一般的には、次のような流れで評価を進めます。

1.問診と過去のPSA値の確認

排尿症状、発熱や痛みの有無、これまでの病気や治療歴、前立腺がんの家族歴などを確認します。

以前のPSA値が分かる場合は、今回の数値だけでなく、どのように変化してきたかも確認します。

健康診断の結果や過去の採血結果をお持ちの方は、受診時にご持参ください。

2.尿検査と超音波検査

必要に応じて尿検査を行い、尿路感染症や血尿などがないかを確認します。

超音波検査では、前立腺のおおよその大きさ、膀胱や腎臓の状態、排尿後に膀胱内へ残っている尿の量などを確認できます。

前立腺の大きさは、PSA値を評価する際の参考になります。

3.PSAの再検査

一時的なPSA上昇の可能性がある場合には、時期を空けてPSAを再検査することがあります。

ただし、再検査が必要か、どの程度の期間を空けるかは、PSA値や症状、診察結果によって異なります。

PSAが高いままの場合や、前立腺がんを疑う所見がある場合には、さらに詳しい検査を検討します。

4.前立腺MRI検査

前立腺がんが疑われる場合には、前立腺MRIを検討します。

前立腺MRIは、前立腺の中にがんが疑われる部分があるかを画像で評価する検査です。

現在の前立腺がん診療では、前立腺生検を行うかどうか、また生検を行う場合にどの場所を詳しく調べるかを判断するうえで、MRIが重要な役割を持っています。

ただし、MRIだけで前立腺がんの有無を完全に確定することはできません。

MRIで異常が見つからない場合でも、PSA値、前立腺の大きさ、家族歴などによっては、追加検査や継続的な経過観察が必要になることがあります。

当院にはMRI設備がないため、前立腺MRIが必要と判断した場合は、連携医療機関をご紹介します。撮影後は結果を当院で確認し、説明させていただきその後の方針をご説明します。

5.前立腺生検

PSA、診察所見、前立腺MRIなどを総合して前立腺がんが疑われる場合には、前立腺生検を検討します。

前立腺生検は、前立腺の組織を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認する検査です。

前立腺がんを確定するためには、原則として組織検査が必要です。

すべてのPSA高値の方が生検を受けるわけではありません。生検によって得られる利益と身体への負担を考え、必要性を個別に判断します。

MRIで異常がなければ安心ですか?

MRIで前立腺がんを疑う病変が見つからなかった場合、前立腺がんの可能性は低くなります。

しかし、MRIですべての前立腺がんを見つけられるわけではありません。

そのため、MRIの結果だけではなく、PSA値、PSAの推移、前立腺の大きさ、診察所見、家族歴などを合わせて判断します。

すぐに生検を行わない場合でも、定期的なPSA検査などによる経過観察が必要になることがあります。

PSAが下がったら、もう受診しなくてよいですか?

再検査でPSAが下がることはあります。

ただし、一度下がっただけで、その後の確認がすべて不要になるとは限りません。

過去のPSA値、今回の変化、年齢、前立腺の大きさなどによって、今後も定期的な採血が必要になる場合があります。

自己判断で検査を中断せず、担当医と相談しながら経過を確認しましょう。

前立腺がんは症状がなくても見つかります

早期の前立腺がんでは、排尿困難、頻尿、痛みなどの症状がみられないことも少なくありません。

排尿症状がある場合も、その原因は前立腺肥大症など別の病気であることがあります。

症状だけで前立腺がんの有無を判断することはできないため、健康診断などでPSA高値を指摘された場合は、症状の有無にかかわらず泌尿器科へご相談ください。

当院でのPSA高値の診療について

ゆきがや泌尿器クリニックでは、健康診断や人間ドック、大田区の前立腺がん検診などでPSA高値を指摘された方の診療を行っています。

当院では、次の内容に対応しています。

✅PSA検査と必要に応じた再検査
✅尿検査
✅超音波による前立腺の大きさや残尿量の確認
✅過去のPSA値を含めた総合的な評価
✅前立腺MRIが必要かどうかの判断
✅連携医療機関へのMRI検査のご紹介
✅前立腺生検や治療が必要な場合の専門医療機関へのご紹介

PSAが高いと言われても、すぐに前立腺がんと決まったわけではありません。

一方で、症状がないからといって放置してよいとも限りません。

まずは現在のPSA値とこれまでの変化を確認し、ご自身に必要な検査を整理することが大切です。

健康診断や前立腺がん検診でPSA高値を指摘された方は、検査結果をご持参のうえ、お早めにご相談ください。

PSA高値について、さらに詳しく知りたい方へ

PSAが高くなる原因、検査の考え方、当院での診療内容については、「健康診断でPSAが高いと言われた方へ」のページでも詳しくご案内しています。