膀胱癌に対するレーザーを用いた日帰り手術「TULA」 ~日本・海外ガイドラインでの最新の位置づけと適応について~|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

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コラム

膀胱癌に対するレーザーを用いた日帰り手術「TULA」 ~日本・海外ガイドラインでの最新の位置づけと適応について~|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

✅ TULA(経尿道的レーザー手術)とは?

TULA(Transurethral Laser Ablation)は、膀胱癌に対してレーザーを用いて腫瘍を焼灼する日帰り手術です。従来のTURBT(経尿道的腫瘍切除術)と比べて、身体への負担が少なく、通院ベースで治療が可能な低侵襲の新しい選択肢として注目されています。

 

東京都大田区にある当院では、TULAを無床クリニックで国内初導入いたしました。

 

これにより患者さんが取りえる治療選択肢を増やすことができると考えています。当院では専門の泌尿器科医による専門性の高い治療を日帰りで提供しています。

 


✅ 海外におけるTULAのガイドラインでの位置づけ

欧州泌尿器科学会(EAU 2024年版)では、TULAは「再発性・低悪性度の膀胱癌に対して、安全かつ反復可能な治療手段」として記載されています。

   🌟小径(<1cm)の表在性乳頭状腫瘍

   🌟頻回に再発する症例

   🌟高齢者や持病を抱えた患者への選択肢

 

米国泌尿器科学会(AUA)でも、TULAは低リスク膀胱癌に対するTURBTの代替として今後の可能性が高い治療法として位置付けられています。


✅ 日本のガイドラインでは?

日本泌尿器科学会の「膀胱癌診療ガイドライン(2023年改訂版)」では、TULAは明示的な治療項目としては記載されていないものの、

 

「小さな再発病変に対しては低侵襲な方法での焼灼・切除が検討されうる」
とされており、再発リスクのある非筋層浸潤性膀胱癌(NMIBC)に対して、患者負担の少ない治療としてTULAが今後の臨床応用の対象とされる可能性があると考えられています

 

つまり、欧米で先行して確立されつつあるTULAは、日本でも今後の治療の選択肢として注目されており、現在すでに一部先進施設で導入が進んでいます。実際、大学病をはじめとして数施設はすでに2024年から導入されており今後の普及も期待が持たれています。


✅ TULAが適している患者さん

🌟再発性表在性膀胱癌(特にTa, G1-2)

🌟腫瘍径が小さく(おおむね1cm未満)、数も限られている方

🌟TURBTを繰り返していて、膀胱への侵襲を最小限にしたい方

🌟高齢者・内科的リスクが高く、入院・麻酔が困難な方

🌟仕事や家庭の都合で入院が難しい方(東京・大田区・品川区・世田谷区などの在住者に特に便利)


✅ TULAのメリット

メリット 内容
✅ 日帰り可能 局所麻酔で施行、通院で完結。
✅ 痛み・出血が少ない レーザーによる精密な処置で膀胱機能にも影響が少ない。
✅ 膀胱機能の温存 再発に対する反復治療にも適応。
✅ 保険適用 当院では保険診療でTULAを受けられます。
✅ 生活への影響が少ない 治療当日も短時間で帰宅可能。

 


✅ 当院でのTULAの特徴(東京都大田区/泌尿器科専門クリニック)

  • 専門医による診察と術前説明

  • 最新のレーザー装置(半導体・ダイオードレーザー)を使用

  • 術後フォロー体制も充実(再発チェック・膀胱鏡フォローも継続的に行います)

  • 東京・大田区東急池上線【石川台】徒歩2分 駅近、アクセス良好


✅ ご相談はお気軽に

TULAは、繰り返す膀胱癌の治療において、患者さんの生活の質を損なわず、確かな効果が期待できる治療の新しい選択肢です。

 

ただし、腫瘍の状態として本術式が適切なものかどうかの評価が非常に有用な要素となりますのでまずはご相談いただければと思います。

膀胱癌の治療法でお悩みの方、日帰りでの対応をご希望の方は、どうぞお気軽に 東京都大田区の泌尿器科専門クリニック「ゆきがや泌尿器クリニック」までご相談ください。