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夏休みに受けたい健康診断と前立腺がん検診
〜時間がある時期にこそ自分の健康を見直しましょう〜
夏休みは検診に最適なタイミング
夏は仕事や学校がひと段落し、普段より時間に余裕が生まれる季節です。
この機会に 健康診断やがん検診 を受けてみませんか?
特に男性にとって気をつけたいのが 前立腺がん です。前立腺がんは日本で年々増加しており、早期に見つけることで治療の選択肢が広がり、生活の質も保ちやすくなります。基本的に症状は何も出ないため自分で知っておくこと、調べてみようと動いてみることが何より重要です。見つかりさえすれば様々な方法で治療ができる病気ではありますのでこの機会にご検討いただければ嬉しいです。
前立腺がんとは?
前立腺は膀胱の下にある男性特有の臓器で、尿のコントロールや精液の一部を作る役割を担っています。
この前立腺にできる悪性腫瘍が「前立腺がん」です。
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日本で患者数が急増しているがんのひとつ
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50歳以上の男性に多い
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初期には自覚症状がほとんどない
前立腺がんのリスク因子
前立腺がんは誰にでも起こり得ますが、特に以下のような方は注意が必要です。
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年齢:50歳以上の男性
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家族歴:父や兄弟に前立腺がんの既往がある
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食生活:肉や乳製品など動物性脂肪の多い食事をよく摂る
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生活習慣:運動不足や肥満、喫煙
前立腺がんの症状(進行すると…)
初期の前立腺がんはほとんど症状が出ません。
進行すると次のような症状が現れることがあります。
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夜間の頻尿
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尿の勢いが弱くなる
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残尿感
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血尿
「年齢のせいかな」と思う症状が、実は前立腺がんのサインであることもあります。
前立腺がん検診(PSA検査)
前立腺がんを早期に見つけるために有効なのが PSA(前立腺特異抗原)検査 です。
PSA検査とは?
血液を少量採取するだけで、前立腺がんのリスクを評価できる簡単な検査です。
数値が高ければ(4.0以上)がんや前立腺肥大症などの異常が疑われ、追加の検査(MRIや生検)につながります。
夏休みに検診を受けるメリット
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時間がある:まとまった休みに受けやすい
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家族と一緒に検診できる:健康について話し合うきっかけになる
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安心して秋を迎えられる:不安を先送りせず、早めに確認できる
まとめ
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前立腺がんは日本で増加している男性特有のがん
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初期は症状がなく、PSA検査による早期発見がカギ
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夏休みは検診を受ける絶好のチャンス
当院でも、一般的な健康診断に加えて 前立腺がん検診(PSA検査) を実施しています。
40歳を過ぎたら、一度は受けてみることをおすすめします。