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今回は最新、膀胱癌日帰り手術【TULA】における腫瘍の状態についてと一般的な膀胱癌の腫瘍深達度についての基本知識のお話です。適応は限りがありますが適合する方にとっては大きなメリットがあることは間違いありません。日帰り手術の適応があるかがわからない方もご相談いただければと思います。
【東京】膀胱癌の日帰りレーザー手術(TULA)
― 再発膀胱癌への新しい選択肢 ―
膀胱癌は、再発率が非常に高いがんのひとつです。特に表在性膀胱癌(粘膜側にとどまるタイプ)は、治療後も定期的な内視鏡検査と再発を見た場合に追加治療が必要になる場合があります。
当院では東京で数少ない「日帰りレーザー手術(TULA)」を導入し、患者さんの生活負担を軽減しながら再発膀胱癌に対応しています。
膀胱癌の基本的なステージ分類
膀胱癌は、がんの深さや進行度によって大きく2つに分けられます。
✅表在性膀胱癌(ステージTa、T1、CIS)
*がんが膀胱の内側の粘膜や粘膜下層にとどまっている状態
*多くは手術や膀胱内注入療法で治療可能
*再発しやすいため術後も定期的な膀胱鏡でのチェックが必要
✅浸潤性膀胱癌(ステージT2以上)
*がんが膀胱の筋肉の層まで広がっている状態
*膀胱全摘や転移がある場合は抗がん剤治療など、より体の負担が大きな治療が必要
*日帰り手術の対象にはならない
TULA(日帰りレーザー手術)が適している再発膀胱癌
TULAは、膀胱鏡下にレーザーを用いてがんを蒸散する最新の治療法です。
特に以下のような再発状況に適しています。
✅表在性膀胱癌(Ta、T1)での再発
*がんの大きさが比較的小さい場合(概ね2cm以下が目安)
*単発または少数の再発
*筋層浸潤が疑われない場合
*高齢や持病のため入院・全身麻酔にリスクがある方
*このような条件にあてはまる場合、TULAは「入院なし」「低侵襲」「日常生活への早期復帰」を実現できます。
TULAのメリット
✅日帰り可能:手術当日に帰宅でき、仕事や生活への影響が少ない
✅体への負担が少ない:局所麻酔で実施し、高齢の方や持病のある方も受けやすい
✅出血が少ない:レーザーの止血効果により安全性が高い
✅再発部位のみ精密に蒸散:必要最小限の処置で膀胱機能に影響が出にくい
当院でのTULAの流れ
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来院・準備 :排尿後、看護師が付き添いご案内いたします
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膀胱・尿道の局所麻酔 :約20分程度の局所麻酔を行います
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内視鏡とレーザーでがんを切除 :半導体レーザーを用いた蒸散術を行います
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自尿の確認 :血尿の状況と尿がキチンと出せるかを確認します
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当日帰宅
東京で膀胱癌の日帰り手術をお探しの方へ
当院は東京・大田区で、膀胱癌の再発に対する日帰りレーザー手術(TULA)を国内でも早期に導入したクリニックです。
再発膀胱癌で「入院は避けたい」「体の負担を減らしたい」とお考えの方は、お気軽にご相談ください。
※この治療は保険適用となりますが、適応は医師の診断によります。
✅ ご相談はお気軽に
TULAは、繰り返す膀胱癌の治療において、患者さんの生活の質を損なわず、確かな効果が期待できる治療の新しい選択肢です。
ただし、腫瘍の状態として本術式が適切なものかどうかの評価が非常に有用な要素となりますのでまずはご相談いただければと思います。
膀胱癌の治療法でお悩みの方、日帰りでの対応をご希望の方は、どうぞお気軽に 東京都大田区の泌尿器科専門クリニック「ゆきがや泌尿器クリニック」までご相談ください。