膀胱がんの日帰りレーザー治療『TULA』最新の動向とエビデンスについて|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

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コラム

膀胱がんの日帰りレーザー治療『TULA』最新の動向とエビデンスについて|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

1.TULA(テューラ)とは?

✅ TULA(Transurethral Laser Ablation)は、膀胱がんを日帰りで治療できる最新のレーザー治療です。
膀胱鏡と同じ細い内視鏡を使い、腫瘍をレーザーで正確に蒸散します。

従来主流だった TURBT(内視鏡手術) は全身麻酔・入院が必要でしたが、TULAは、

 

✅ 入院なし(外来治療)

✅ 全身麻酔なし(局所麻酔のみ)

✅ カテーテルほぼ不要

✅ 治療時間は数十分、翌日から通常生活

 

という、患者さんに優しい「低侵襲の膀胱がん治療」として近年注目されています。

膀胱がん 日帰り手術」で検索される患者さんのお悩みに、最もマッチする治療の一つです。

 

2. TULAが適しているのはどんな膀胱がん?

国際ガイドラインと最新のエビデンスでは、次のような病変がTULAに適しています。

 

● 適応が特に良いケース

💉 再発性の表在性膀胱がん(Ta / T1)

💉 3cm以下の低〜中リスク腫瘍

💉 表面が乳頭状で形がはっきりしている腫瘍

💉 再発を繰り返すタイプの膀胱がん

💉 高齢で全身麻酔が負担になる方

💉 心臓病・呼吸器疾患・抗凝固薬内服などで、TURBTがリスクとなる方

 

✅ 特に 「再発膀胱がん」「高齢者の膀胱がん治療」 において、 海外ではTULAが標準的な選択肢になっています。

● 慎重に判断するケース

💉 初めて膀胱がんが疑われた場合(病理診断が最優先)

💉 大きな腫瘍、筋層に近い病変

💉 ハイグレードのがん・CISなど高リスク症例

当院では、膀胱鏡の所見や既往歴を総合的に判断し、TULAが可能か慎重に評価します。

 

3. 日帰りで終わるTULAの治療の流れ

TULAは、通常の膀胱鏡検査に近い流れで行います。

  1. 診察・膀胱鏡で腫瘍を確認

  2. 膀胱内に局所麻酔薬を注入

  3. 直径の細い内視鏡を挿入

  4. 腫瘍をレーザーで蒸散(アブレーション)

  5. 数十分で終了し、そのまま歩いて帰宅可能

✅ 出血や痛みが少なく、治療後の生活制限もほぼありません。

 

4. TULAのメリット

① 入院不要・身体への負担が小さい

海外の研究では、痛み・不快感・ 出血・再受診のすべてにおいて
TULAはTURBTより明らかに負担が少ないと報告されています。

② 高齢者や持病がある方も受けやすい

💉 全身麻酔なし

💉 抗凝固薬を中止しないで治療できるケースも多い

💉 在宅・職場への復帰が早い

という点から、65歳以上の膀胱がん患者さんに非常に相性の良い治療です。

③ 再発しやすい膀胱がんの長期管理に最適

膀胱がんは再発しやすい病気ですが、TULAは外来ですぐ治せるため
定期フォローで悪化する前に対処できるという利点があります。

 

5. 治療成績(エビデンスに基づく「安心」)

● 1年後の再発率はTURBTと同等

ヨーロッパの臨床試験(300例以上)で、
TULAはTURBTと同等の腫瘍学的成績が確認されています。

● 10年フォローでも生存率は非常に良好

長期データでは、

  • 膀胱がん特異的生存率 96%

  • 進行(筋層浸潤)への移行は非常にまれ

という結果で、長期的にも安全に継続できる治療であることが示されました。

 

6. TURBTとTULAの違いをわかりやすく比較

項目 TULA(レーザー) TURBT(内視鏡手術)
麻酔 局所麻酔のみ 全身/腰椎麻酔
入院 不要 必要
痛み かなり少ない 比較的強い
カテーテル ほとんど不要 留置することが多い
出血 非常に少ない ありうる
社会復帰 翌日から可能 数日〜1週間

膀胱がんを日帰りで治したい」「仕事を休めない」という方には大きなメリットがあります。

 

7. 注意点:TULAは万能ではありません

💉 初発の膀胱がんは病理検査が必要

💉 大きな腫瘍はTURBTが優先

💉 ハイグレード腫瘍は治療方針を慎重に

💉 TULA後も定期的な内視鏡フォローは必須

当院では、腫瘍のリスク分類(低・中・高リスク)に基づき、
最適な治療を丁寧にご提案いたします。

 

8. ゆきがや泌尿器クリニックのTULA(東京・大田区)

当院は、国内無床クリニックとして初期からTULAに取り組む施設です。
最新のレーザー設備と豊富な症例に基づき、患者さんの負担を最小限にした治療を行っています。

✅ 初回診断

✅ 再発フォロー

✅ TULAの可否評価

✅ TURBTが必要な場合の適切な紹介

すべて一貫して対応いたします。

【よくある質問(Q&A)】

Q1. TULAは痛いですか?

A. 膀胱鏡検査と同程度で、「強い痛み」はほとんどありません。

Q2. 仕事はいつから復帰できますか?

A. 多くの方が翌日から通常勤務に戻っています。

Q3. TULAで再発が増えることはありませんか?

A. 最新研究ではTURBTと同等の再発率であることが示されています。

Q4. 抗凝固薬を飲んでいますが治療できますか?

A. 多くの場合は可能です。個別に判断しますのでご相談ください。

Q5. 何回でもTULAできますか?

A. はい。再発するたび外来で対処でき、体への負担も少ない治療です。

【まとめ】

TULAは「膀胱がんを日帰りで治療したい」患者さんに最適な新しいレーザー治療です

✅ 入院不要・麻酔不要の外来治療

✅ 痛み・出血が少ない

✅ TURBTと同等の治療成績

✅ 再発膀胱がんの長期管理に相性が良い

✅ 高齢者・心疾患・抗凝固薬内服中でも治療しやすい

 

膀胱がんは再発しやすい病気ですが、早期診断と適切な治療で十分にコントロール可能です。
TULAはその中でも、患者さんの生活を守りながら治療できる優れた選択肢です。