高齢の方への尿失禁対策と骨盤底筋トレーニングについて〜尿漏れに悩む方へ〜|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

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コラム

高齢の方への尿失禁対策と骨盤底筋トレーニングについて〜尿漏れに悩む方へ〜|ゆきがや泌尿器クリニック|大田区東雪谷の泌尿器科、石川台駅徒歩2分

皆様いかがお過ごしでしょうか?季節は秋ですがまたまた暑い日が続き夏はまだ終わっていないような感じがしています。そして、夏は膀胱炎の季節です。脱水状態になることから尿の量が減って膀胱炎になる。これは非常によくあることではあります。しかし、よくよく患者さんの話を伺うと根底には『尿漏れ』が隠れていることが非常によくあります。尿もれが併せてあるとせっかく治療して治った膀胱炎もすぐに再発してしまう。非常に生活をする上でこまってしまう事象になります。尿もれがあるとパットや下着が汚れてしまい、そこに尿道が直接触れてしまう。そうなると感染症である膀胱炎はすぐに繰り返してしまうことになります、そういった面でもあきらめずに尿もれ治療を行うと生活が劇的に改善する例もよく見かけます。今日はあきらめてしまうか、そもそも気にしていない『尿もれ』について書いてみようと思います。

 

尿漏れ・尿失禁とは?

尿漏れ(尿失禁)とは、自分の意思に反して尿が漏れてしまう状態を指します。高齢者では特に頻度が高く、日本泌尿器科学会のガイドラインでも加齢に伴い増加することが示されています。
代表的なタイプは以下の3つです。

✅腹圧性尿失禁:咳やくしゃみで漏れる 圧力に耐えられない

✅切迫性尿失禁:急な尿意でトイレに間に合わない 

✅混合性尿失禁:上記両方の症状がある

 

詳しくは「尿漏れ・尿失禁のページ」をご覧ください。

 

尿漏れが生活に与える影響

✅ 高齢者の尿漏れは「仕方ないこと」と思われがちですが、実際には生活の質(QOL)を大きく低下させます。

✅ 外出や趣味活動を控えてしまう

✅ 睡眠の質の低下

✅ 自尊心の低下、気分の落ち込み

 

そもそも話題にあまり上ることもないのですが、それは無意識に本人が治らないものと判断をしてあきらめてしまっているからです。しかし、尿漏れはきちんと原理を理解した治療やトレーニングで改善できる症状です。

 

尿失禁の第一選択:骨盤底筋トレーニング

ガイドラインでも推奨される保存的治療が、『骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)』です。
骨盤底筋は膀胱や尿道を支える筋肉で、ここを強化することで尿漏れをコントロールできるようになります。

 

基本的な方法

  1. おならを我慢するように肛門を締める

  2. 5秒キープして緩める

  3. 1日2〜3セットを継続

 

※ただし、こちらは指導を受けないと感覚的に理解しにくいという面も持ち合わせているため成功率も60%と限定的な場合もあるといわれています。そのため当院は連携施設(山王リハビリテーションクリニック)での骨盤底筋体操や、ピラティスと骨盤底筋体操の融合を取ったピフィラティス専用クラスにご案内可能です。きちんと体に理解のあるプロフェッショナルからの指導は確実に成功率を上げる一因になると考えています。ご自身に合ったやり方で継続いただけることこそが良好な効果をもたらすカギとなります。

 

高齢者における課題とスターフォーマーPro

先に記載した通り、骨盤庭訓体操はわかりにくい面も持ち合わせているので高齢の方では、正しく筋肉を動かす感覚を意識するのが人によっては難しいことがあります。
そこで当院では服を着たまま座るだけで高強度骨盤庭訓トレーニングができるスターフォーマーProも導入しています。基本的なスタンダードな方法がうまく行かなったとしても手術にならないように解決をする次の手段としての先進医療機器となります。

✅ 30分の磁気刺激で骨盤底筋を5万回収縮

✅ 座るだけで自然にトレーニング可能 関節への負担も一切ありません

✅ 痛みがなく、高齢の方でも安心して受けられる

 

詳しくは「スターフォーマーProについて」をご覧ください。

 

まとめ:尿漏れは改善できます

✅ 尿漏れ・尿失禁は「年齢のせい」ではなく、治療で改善が期待できる症状です。

✅ 骨盤底筋トレーニングはガイドライン推奨の第一選択。どなたでも始めることが推奨されています

✅ 高齢者では自主トレーニングが難しい場合もあり、スターフォーマーProが有効なサポートとなります。

 

「最近トイレが近い」「膀胱炎を繰り返す」「尿漏れが気になる」という方は、お気軽にご相談ください。